いろんな形に切り抜ける! ~カッティングプロッター~
この動画、何をしているところだと思いますか?
これは当社にある「カッティングプロッター」という機械です。アウトラインのデータを設定することで、様々な形に切り抜いたり、折りスジを入れることができます。
この動画で切り抜いているのは、AR企画の二次元コードを周知するパネルで、キャラクターがパネルから飛び出すようなデザインにしています。

この記事では、当社にあるカッティングプロッターの概要とできることを紹介させていただきます。
カッティングプロッターについて
一般的に、印刷物を曲線や複雑な形にカットする際は、トムソン(型抜き)加工を行います。「木型」と呼ばれる木の板に刃が付いた型枠を作成し、それを1枚ずつ用紙に押し当てて抜き加工を行います。作成部数が大きいときには、トムソン加工をする方が費用的にも時間的にも効率が良いのですが、型枠の作成費用が大きく、ロットが少ないときには利用しにくいものでした。
しかし、当社のカッティングプロッターは、データで切り抜く部分を設定するだけなので型枠を作成する必要がなく、ロットが少ないときでも手軽に利用することができます。1枚から作成可能で、数枚程度であれば即日対応できる場合もあります。
大ロットでトムソン加工するときも、型枠を作成する前の試作段階でカッティングプロッターを活用することで、実際の形状に近いサンプルを作成して検討することもできます。
トムソン(型抜き) | カッティングプロッター | |
---|---|---|
ロット | 大量向き | 少量向き |
木型の作成 | 必要 | 不要 |
初期コスト | 高い | 低い |
精度 | ◎ | ◯ |
納期 | 1〜2週間 (木型製作を含む) |
3日程度 (ロットにより前後します) |
カッティングプロッターの活用例
具体的には、以下のようなケースで活用しています。
売り場で目を惹くスイングポップ

商品の売場やレジ横に設置されているスイングポップ。ポップの部分だけでなくアームの部分も含めて自由な形で作成することができます。
この写真はPET素材のものですが、紙やパネル等、素材もいろいろ選べますので、お気軽にご相談ください。
展開図の形に切り抜いて作るパッケージ



差し込み口の切り抜きや、折りスジをつけることもできるため、展開図の形に切り抜いて、少ない部数でも手軽にいろんなパッケージを製作することができます。1部だけサンプルを作りたいというときもお任せください。
また、以下のように会社案内等の資料を配布する際に便利な、名刺を挟むスリットの入ったペーパーファイルも作成できます。

ハーフカットを活用したシール

カッティングプロッターは、ハーフカットもできます。シール用紙を完全に切り抜かず台紙は残して、シールとして剝がす部分だけに切り目をつけることが可能です。
こちらは当社のマスコットキャラクター「ヤギさん」のシールです。小ロットでシールを作りたいというときに活用できます。
ものづくりの幅をひろげよう!
以前の記事で、UVインクジェットプリンターを紹介させていただきましたが、このカッティングプロッターとUVインクジェットプリンターを組み合わせて活用することで、当社ではいろいろな素材に印刷したり、様々な形に切り抜くことができます!
部数が少なくても気軽にご利用いただけますので、目を惹くような形でポップを作成してみたい、ちょっとだけパッケージを作ってみたい、などなど、ちょっと変わったものづくりも、当社までお気軽にご相談、お問い合わせいただければと思います。
プロッターが動いているところ、ちょっとかわいいんだよね